【不動産広告】交通・距離の表示基準がかわります
2022年9月1日から「不動産の表示に関する公正競争規約」及び「表示規約施行規則」が改正され、特に徒歩やバス等の所要時間や距離の計測方法が変更になりました。そのため、従来よりも「近くなる物件」「遠くなる物件」が出てくる可能性があります。
バス停までの徒歩所要時間と駅までのバス所要時間
改正後の変更点
・物件からバス停までの徒歩所要時間
駅へと向かうバス停が物件からバス停までの徒歩所要時間の基準となります。駅から乗ってきて降車するバス停と、駅へと向かう乗車するバス停は位置が違うため、物件によっては近くなる場合と遠くなる場合があります。
・バス停から駅までのバス所要時間
バス停から駅までがバス所要時間の基準となります。バスは往路と復路とで所要時間が異なる場合があり、例えば循環バスのように経路が異なる際は所要時間の差が大きくなります。
物件起点が「建物の出入口」に
従来マンションやアパートの場合、出入口の起点の決まりはなく、駅や施設までの一番近いところから測っていたのですが、改正後は敷地の出入口ではなく建物の出入口からの起点に変更になりました。
建物の出入口については入居者さんが常に使用できるエントランスであれば、サブエントランスを起点とする事も出来ます。
これにより建物が道路から奥まったマンションやアパートでは駅やバス停までの徒歩所要時間が長くなる場合がでてきます。
また複数棟が集まった大規模マンションや団地は棟毎に異なる可能性もあります。
電車所要時間について
電車所要時間についても明確な取り決めができました。
これまで電車の所要時間の表示については以下のようでした。
『通勤時の所要時間が平常時の所要時間を著しく超える時は、通勤時の所要時間を表示』
とされており、大体は平常時の方で記載されてました。
それが今回から朝の通勤ラッシュ時の時間を明示するようになりました。
平常時の時間は平常時の時間である旨を入れた上で併記が可能となります。
さらに、これまでは乗り換えがある場合は、その旨のみ表示で可能でしたが、新しくおおよその乗り換え時間も必要となります。
例「最寄りのA駅からC駅まで30分~33分」
※ B駅で●●線に乗り換え
※ 上記所要時間には乗換え・待ち時間が含まれています。
区画・号棟ごとの計測に
今まで分譲地は物件までの距離を計測する際、区画別・号棟別計測ではなかっため一番近い分譲地の販売対象区画から測っていました。ですが、改正された内容から一番遠いところからの距離も必要になりました。そのため表示が駅徒歩○分〜○分となり、区画毎に異なる可能性もあります。
また販売済みになると最近・再遠区画がかわります。
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