アートライフのお子様でもわかる不動産 ⑨
家はどこでも好きなところに建てられる?
オーシャンビューの海辺の断崖絶壁、自然豊かな山の中、そんなところに土地を買って、自分の理想の家を建ててみたい、なんて考えている人がいるかもしれません。
私も東京というコンクリートジャングルに疲れてきたので、将来は自然豊かで気候が良い場所に住みたいです。
しかし、どんな場所でも土地さえあれば自由に家を建てられる訳ではないんです。
建物を建ててはいけない土地があるんです。
そして、そういう土地でも普通に売られています。
たとえば、産業廃棄物などのゴミ置き場を探している人なら、建物が建てられない土地でも構いませんよね。
でも、自分が住む家を建てるための土地を探している人は、間違ってそんな土地を買ってしまったら大変です!
買った後で家が建てられないことがわかったら、、、
そもそも、日本にはルールがあって、家を建てていい地域と、原則、家を建ててはいけない地域が決められているんです。
これはなぜかと言うと、人が住む場所とそうでない場所とを予め決めておくことによって、日本の限られた土地を効率よく有効利用しようとするためなんですね。
みんなが日本中どこでも自由に勝手に家を建てられたら、電気とか水道を繋いだりとかの設備をつくるのも大変なお金がかかってしまいます。
だから、住むための土地を買う場合には、そもそもが家を建ててよい地域なのかどうかをしっかりと確認しなければいけません。
家を建てられる地域なら、好きに家を建てられるの?
ここでまた次のルールがあって、家を建てられる地域の中でも、好きに家を建てられない場所があるんです。
ここの場所は、工場だけとか、ここの場所は、住む家だけとか、ここの場所はお店をつくってもいいですよとか、場所ごとにつくっていい建物の種類が決められていて、全部で13種類あります。
このルールを「用途地域」といいますが、これは、みんなが暮らしやすい良好な生活環境とつくっていくためなんですね。
だって、自分の家の横に、急に大きな工場が出来て、毎日煙がモクモク出てきたらイヤですよね。
洗濯物が大変なことになっちゃいます!
話は逸れますが、私の地元は有名な焼き物の生産地で、昔は煙突が町にたくさんあって、洗濯物が大変だった、とおばあちゃんに聞いたことがあります。
反対に、工場が建っている場所に、誰かの家が出来て、その人にうるさいとか煙をなんとかしろと言われたら、工場の人たちも困ってしまいますよね。
自分の土地だからと言って好き勝手に建物を建てることはできません。
これは、他の人のためでもありますが、自分の生活環境を守るためでもあります。
さらに、家を建てられない場合があります。
それは、その土地が道路とつながっていなかったり、また、道路とつながっていたとしても、その土地が道路にくっついている幅が2メートル以上ないと建物を建ててはいけませんというルールです。
自分の土地なのに自由にできないなんて、なんだかイヤですよね。
なぜなんでしょうか?
なぜ2メートル以上なんでしょうか?
それは、住んでいる人たちを災害から守るためなんですね。
もしも、火事とか地震が起きて逃げようとしたときに、道路につながっていない土地に家を建てて住んでいた場合、周りが建物だらけで逃げるスペースがなくて逃げ遅れるかもしれません。
また、道路とつながっていても、ほんのちょっとだけだと、その先の家が火事で燃えていた場合、火を消すために消防車が入って行こうにも入れませんよね。
そうです、2メートル以上というのは、消防車などの緊急車両が中に入って行けるための最低の幅なんですね。
なんだか細かいルールですが、そこに住んでいる人たちを火事や地震などの災害から守るための大事なルールだったんです。
ちなみに、道路といっても、道路ならなんでもいいワケでもなくて、ちゃんとした道路でなければなりません。
だって、その土地を持っている人が将来、もし、柵や壁などをつくって消防車が入れなくなってしまったら困ります。
そして、そういう建物を建ててはいけない土地を売ってはいけないルールはないので、そういう土地も普通に売られています。
それがどんなに広くても、眺めのいい場所でも、どんなに安くても、ちゃんとした道路につながっていないとか、つながっていても2メートル以上くっついていない土地は、家を建てるための土地を探している人にとっては、価値ゼロ!です。
間違ってもそういう土地を買って損をすることがないよう気をつけましょう。
関連した記事を読む
- 2026/04/07
- 2025/12/19
- 2025/12/15
- 2025/12/01

