アートライフのお子様でもわかる不動産 ⑭
後悔しない家選びのために必要なチェック その3
家を買う場合、持主、つまり、人間チェックの次は、いよいよ家(=モノ)のチェックです。
新築を買う場合には、販売業者が用意してくれると思いますが、中古住宅を買う場合は、次の情報を手に入れましょう。
1 建築計画概要書
2 建築会社の情報
3 実際の家の使用状況
1 建築計画概要書
「建築計画概要書」(けんちくけいかくがいようしょ)って、なかなか聞きなれない言葉ですが、建物を建てる時ってもちろん勝手に建ててはダメで、
役所に「これこれこういう建物を建てますよ、いいですか」、というお伺いを前もってたて、役所から「いいですよ」、と言われないと建てられないんですね。
簡単に言うと、この建てていい建物の説明が書かれているのが、「建築計画概要書」です。
管轄の役所で、どこどこの不動産を調べたいと言えば、誰にでも公開してくれます。
そこに書いてあることは、どこのどれくらいの土地に、どんな形の、どんな大きさの、どんな素材の、何階建ての、何のための建物か、誰が発注して、工事はどこの会社がやるのか、など、いろんな役立つ情報が満載です。
そして、せっかく役所に行くなら、併せて「検査済証」もセットでとってみてください。
「建築計画概要書」は、こんな建物を建てます、という事前のお伺いでしたが、「検査済証」は、「建築計画概要書」の計画のとおりの建物を建て終わりましたよ、というのを役所に知らせて、役所が、その通りの建物が建ったということを、証明するものです。
申請のとおりの建物が建っていることを検査して確認しました、という証明です。
この「検査済証」は、買う側にとって安心材料の一つになるので、建物の価値を高めてくれるものです。
そして、自分が買う時の安心としてはもちろん、もし将来、今後はその建物を売ることになったとき、「検査済証」が元々ある建物とない建物では、ある方が断然、値段が落ちにくいんです。
次に買う人にとっても「検査済証」があるのは安心ですからね!
なので、この「検査済証」がない家は、将来安くなる可能性大です。
今時「検査済証」がない家は、買っちゃダメです!
2 建築会社
そもそも家を建てた建築会社が危ない会社だったら、イヤですよね。
さっきの「建築計画概要書」で、注目してほしいのは、建築工事をやった会社です。
その工事をやった会社がちゃんとした会社かしっかり調べる必要があります。
誰もが知っているような大きい会社でしたら、まずは、一安心ですが、そうでない会社もたくさんありますので。
具体的な判断のポイントとしては、お金がちゃんとまわっているか、お金に困っていない会社か。
また、もう一つは、長くやっている会社か。
赤字が続いていたり、大きな借金がある会社は、要注意です!
本来より安い材料にして利益を抜いていたり、人件費をおさえて手抜き工事をやっている可能性だってあるからです。
お金に困っている会社は、あの手この手で生き残ろうとします。
お金をかけてちゃんとした建物を建てることより、自分の利益を優先しちゃいます。
そんな会社が作った建物なんて恐ろしくて住めないですね。
しかも、万一、将来何かあった時にすでにその会社がなければ責任もとってもらえません。
考えただけでも恐ろしいですね。
それから、長年やっているということは、大きなトラブルなく、続けてこられたという証ですから、信頼できる大きな裏付けになります。
借入が多い会社、赤字が続いている会社、そして、まだ歴史が新しい会社は、要警戒です。
3 実際の家の使用状況
最後は、やはり何といっても、現地確認です。
家そのものを実際によくよくみることです。
同じように建てられた家でも、家が建てられた環境、そして、住んでいる人の使われ方によって、年月が経過すると、大きな差が出ます。
海沿いは、錆など潮の影響が出ますし、日当たりがよくない場所は、カビで建物が傷んでいる可能性もあります。
定期的にしっかり手入れをしている建物は、いい状態が続きますが、長年さぼって何もされていない建物は、傷みがどんどん進んでいます。
雨漏りの跡、鉄部のサビや腐食、木材部分の劣化、気になることはこまめにメモをして、これまでどんなメンテナンスがされてきたのか、ヒヤリングしましょう。
家は、住む人の人となりが不思議と現れるものです。
嫌な雰囲気を醸し出している建物は、住む人にもそれなりのクセがあったりするもの。
まずは、いろいろ調べて、疑問や心配事のモヤモヤを少しずつなくしていくことが、後悔しない家選びのためにとても大切なことです。
最後は家の周りのチェック!
家を買う時に、まずは、持主のチェック、次に、家そのものをチェック、そして、最後は、家の周りのチェック、です。
家を買う時には、(「人(持主)」+「家」)+「家の周辺」のセットでチェック!です。
買う家そのものは、自分が気になるところ、こだわっているところをチェックすればいいので、ある意味簡単なのですが、家の周辺チェックは、ついついおろそかになりがちなので要注意です。
では、家の周辺って何をチェックすればいいのでしょうか?
まず、周辺といっても、家に接しているお隣さんと、その周りのいわゆるご近所がありますが、その家に接している隣地のチェックが何より大事。
というのも、この隣地は、自分の土地や建物と直に接しているだけに、トラブルとなる可能性が一番高いからです。
こちらの得になれば相手の損になり、こちらの損になれば相手の得になるという、お互いの損と得がガチンコでぶつかることになるからです。
わかりやすい例では、土地の境界です。
どこがお互いの土地の境か、争いになるかもしれません。
こちらが増えれば、相手は減りますし、その逆もあります。
また、例えば、お隣がもしもゴミ屋敷だったらたいへんですよね。
臭いやら、虫やら、毎日生活をするうえでたまったものじゃありません。
将来、もし自分の家を売ることになったときに、お隣のせいで自分の家の値段が下がってしまうことだってあり得ます、というか、実際に下がります。
その他、改造車が趣味のお隣、昼夜逆転の生活スタイルのお隣、ずっと放置されて荒れ放題のお隣、、、
さあ、では、どうしましょう。
それは、自分の土地に接するすべての隣地の持主について、どんな人なのか、予め知ることです。
そのために、次のことをモレなくやりましょう。
1 まず、接する隣地の全ての不動産の謄本をとり、それぞれ隣人が不動産を買った経緯、買ってからの年数、借入があれば、いつ、いくら、どこから借りたのか、をチェック!
2 家の売主に、直接(または、仲介業者を通じて)、これまで隣地とのトラブルがあったかないか、これまでの付き合い、隣地の職業、生活スタイル、人柄についてヒヤリング!
3 隣地の建物の外観、雰囲気をチェック!
場合によっては、直接訪問して、お隣の方とざっくばらんに話をしてみるのもアリ
ちなみに、買う家が戸建てではなく、マンションなら、隣地とは、そのマンションに接する周り全ての部屋と上下階の部屋の不動産謄本を調べます。
それと、ちょっと細かいですが、隣の部屋が自分が買う予定のマンションの広さ・間取りと似ていないと、少し注意が必要かもしれません。
例えば、買うマンションが70㎡、3LDKのファミリータイプなのに、隣が30㎡の1Rとかの場合です。
こういうケースは、住む人の生活スタイルが違う可能性が大でトラブルになりがちです。
実際、赤ちゃんが生まれて家族でファミリータイプのマンションを購入したものの、引っ越した早々、隣の住人からうるさいとクレームになったケースもあります。
後から調べてみると隣は1Rで、住んでいるのは独身中年の男性一人。
ちょっと物音がしただけで、隣に怒鳴り込んでくるような人だったんです。
せっかく気に入って買ったマンションなのに、お隣に毎日、気を使いながら住まなきゃいけないなんて気の毒過ぎますよね。
こんなことにならないよう、事前にマンションの管理組合にヒヤリングしてみるのも手です。
ただ、管理組合は、守秘義務もあり、住民同士のトラブルをストレートには教えてくれないでしょうが、なんとなく話のニュアンスでわかることもけっこうあります。
もちろん、将来、変な人がお隣に引っ越ししてくることは避けられないですが、まずは、今、自分でできること、自分がコントロールできることをやるしかありません!
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