当社はハトです~不動産会社のハト派とウサギ派
不動産会社をよく観察してみると、入口や受付に緑と赤を基調とした丸いハトのマークが掲げられていることがあります。また、そのマークがウサギマークである場合も。今回は不動産会社のハトとウサギの違いをお話しします。
ハトかウサギかは加入している保証協会の違いです
不動産業(宅建業)を営む際、法務局に営業保証金を供託する必要があるのですが、直接供託をしなくても、保証協会に加入することで開業をすることができます。
多くの不動産会社がこの保証協会加入制度を利用しており、加入する保証協会によってハトかウサギかに分かれます。
「ハトマーク」は全国宅地建物取引業連合会/全国宅地建物取引業保証協会のシンボルマークです。長いので業界では縮めて「全宅」とよんでいます。ハトマークがあれば、その会社は全宅に加盟しているということになります(当社もこちらです)。
保証協会はもう一つあり、そちらが「ウサギマーク」。正式名は全日本不動産協会/不動産保証協会といい、こちらはハトマークの「全宅」に対して「全日」とよばれています。
相談するのは、どちらの方がいいのか
不動産のことを相談する時、ハトとウサギのどちらが良いのか?と思われた方がいるかもしれませんが、答えは「わからない」です!
ハトもウサギも提供しているサービスに大差は無く、「ああ、ハト(もしくは、ウサギ)にしとけば良かった!」といった後悔をする事も無いと思います。
実際、ハトとウサギで物件情報の交換等に障害も無く、賃貸や売買の契約時になってはじめて「御社は全宅なんですね。とか、全日なんですね。」といった会話が交わされる程度です(契約書には不動産会社がどこの団体に所属して供託をしているかを記載しなければなりません)。
ハトとウサギの違いは
そうはいっても、団体が違うのでちょっとした違いはあります。
団体としての加盟社数が多いのはハトです。
ハト(全宅)の加盟社数は約11万5千社あります。ウサギ(全日)が3万社弱だそうですから、加盟社数でみればハトが多数派であす。
また、ハトはウサギと比べ加入時の費用が多くかかり、地域によって異なりますが約20万円ほどウサギの方が安くつく(らしいです)。
「高い費用を払っても加盟社数の多いハト」「会員同士のつながりなんて無くても問題ないので安くつくウサギ」といった具合にそれぞれの不動産会社が立上時に「ハトかウサギか?」と考えて選んでいます。
といっても、ほとんどは立ち上げにあたってアドバイスをくださった方や親しい方が、どちらの団体に加入しているかを参考にされるのがほとんどかとは思いますが。
ちなみに、各団体のマークの意味ですが、
ハトマークは、マーク内の2羽のハトは会員業者と消費者の信頼と栄光を意味しており、赤色は太陽、緑色は大地、白色は取引の公正を表しているみたいです。
ウサギマークは、ウサギは「的確な情報をキャッチする耳」「未来を見る眼」「躍進するジャンプ力ある足」の象徴。オレンジ色が明るい未来、緑色は豊かな大地と自然を表しているそうです。
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