一葉記念館に行かれたことはありますか?
樋口一葉は「たけくらべ」「にごりえ」「十三夜」といった名作を発表し文壇から絶賛されるも、24歳で肺結核により死去してしまった文豪です。
そんな樋口一葉の記念館が台東区にあります。
樋口一葉は台東区でお店をしていました
樋口一葉は幼い頃は裕福な家庭に育ちましたが、17歳で父を亡くし、女性でありながら戸主として一家を支えなければならなくなってからは苦労が絶えませんでした。
18歳の時、母と妹を養うために小説家を志しますが、それだけでは生活は成り立たず、生活苦を打開するために龍泉寺町(現・台東区竜泉)で荒物(おけ・ざる・ほうき類)、雑貨と駄菓子を売るお店を始めます。
しかし、商売は思ったようには上手くいかず、1年足らずで店をたたみ、本郷丸山福山町(現・文京区西片)に転居、執筆活動に専念し次々と作品を発表するようになりました。
小説「たけくらべ」
樋口一葉の代表作「たけくらべ」は、龍泉寺町での極貧生活体験の中から生まれたといわれています。
小説のタイトルの「たけ」の言葉には、「身の丈(身長)」や「思いの丈」という意味がこめられています。
物語の舞台は、龍泉寺町界隈と遊廓吉原になっており、いずれは吉原の遊女となる美登利と僧侶となる信如の思いのすれ違いをはじめとして、大人へと成長していく子どもたちの様子が、季節ごとの行事を織り交ぜながら見事に描かれています。
一葉記念館で特別展が開催されます
平成30年は樋口一葉が龍泉寺町に転居してきてから125年という節目の年にあたります。「たけくらべ」という名作が執筆されたその背景として、龍泉寺町での樋口一葉を紹介する下谷龍泉寺町転居125年記念特別展「下谷龍泉寺町(ものがたりのまち)の樋口一葉」が開催されます。
【特別展概要】
期間:11月10日(土)~平成31年1月27日(日)
開館時間:9時~16時30分(入館は16時まで)
※酉の市開催の11月1日、13日、25日は19時まで開館します(入館は18時30分まで)
休館日:毎週月曜日(月曜祝休日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日)
入館料:一般300円、小中高生100円
お問い合わせは、施設に直接お問い合わせください。
お問い合わせ先
台東区立一葉記念館
03-3873-0004
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